お祭りの終わった後

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朱里「ど、どこに行くんですか?…屋敷というか、スマブラから遠ざかっていると思うんですけど…」 クッパさん「高いの好きなのだろ?もう少しで着く…」 短く言うとクッパさんの乗っているクラウンはある場所で止まる。朱里は恐る恐る下を見れば着いた場所はキノコ王国のクッパ領でありクッパ城上空で 朱里「ここって……クッパさんの…」 クッパさん「朱里、吾輩はな…このクッパ国を守り強くしていかないといけないのだ。部下や軍団員を導き、どの種族も平等に暮らせる国を作るためには今の領土では狭すぎる…もっと広くしなければいけない。その為に軍団員や部下だけではなく、他の奴らにも弱いままではいかん、己自身を誰にも何も言われない力をつけ強く有り続け畏おそれられなければならない。」 そう呟いた後、クッパさんは朱里を見て クッパさん「だが、朱里…貴様といる時だけはファイターや王である"枷"が外れる。 ただ、貴様に吾輩の名を呼ばれているだけ、近くに貴様がいるだけなのに、それだけでファイターとか魔王であるとかどうでも良くなり、忘れて、吾輩自身になる。 ピーチちゃんの時では、そんな事起きなかった。こんな事初めてなのだ」 朱里「クッパ……さん…」 クッパさん「吾輩のそばにいろ、朱里。吾輩が暴走し、吾輩自身が見失いそうになったら枷である貴様が吾輩を止めて、吾輩を戻せ。」 赤く真剣な眼差しに、朱里の涙は止まっていてクッパさんの言葉に胸が熱くなる。 それを知ってか知らずなのか、クッパさんは朱里の頰に手を添えて顔を合わせる 朱里「クッパさんは…もう充分強すぎるし、部下の方からの信頼もされてるのに……強欲ですね、本当」 クッパさん「吾輩が強欲なのは、既に知ってるであろうが。その吾輩に狙われたのだから、逃げる事は諦める事だ。狙ったものは逃すものか」 朱里「その狙ったものが、自分を不幸にするかもしれないのにですか?フフ」 クッパさん「不幸なんて大魔王である吾輩にピッタリではないか。なんせ、吾輩は悪名が高いのだ。今更不幸の1つや2つ増えたところで痛くも痒くもない。 それに、その不幸を負荷と思うか励振と思うかは吾輩が決める事だ。貴様は黙って吾輩の告白を受けろ。貴様がネガティブになれない位の刺激を振り振動を引き起こして吾輩に夢中にさせてやるのだ」 クッパさんの強い言葉、自分に招かれる不幸ですらも離さず力として糧として利用する意思。そんな赤い髪を靡なびせて燃えるような瞳で見つめられて、朱里は最後に1つだけ聞く。本当はこれが1番聞きたかった質問 朱里「…クッパさん、もし、もしね、私が目の前からいなくなって、クッパさんの頭の中にも私の思い出が消えたとしたら……クッパさんはまた私を見つけてくれますか?」 クッパさん「さっきも言っただろ。吾輩はしつこいのだ。忘れる?そんな事があっても関係ない。 例え貴様が逃げたくて逃げても、吾輩の記憶から貴様がいなくなっても、必ず見つけだし捕まえて、吾輩の側から離れないように…そうだな、M気質の貴様が喜べるように吾輩の足とお前の足に枷でもなんでもつけて離れられないようにしてやる」 朱里「……私の足とクッパさんの足は大きさはかなり違うから、クッパさん歩きづらそうですね」 朱里はクッパさんと自分がもし、二人三脚状態になったらと想像したら、思わず笑ってしまい。漸く笑った顔にクッパさんも口角を上げた後 クッパさん「そうならない為にも、朱里…吾輩の告白を受けろ。まぁ、ここで断ったとしてもピーチちゃんの時みたいにしつこくいうだけだがな……なんせ吾輩のしつこさは………っ!?」 ドォォーン!! チュ クッパさんが自分がいかにしつこいかを話そうとした瞬間、丁度キノコ王国でも花火大会があったのか、花火の音がなると同時に朱里がクッパさんの口に自分の口をつける。 意表の付いた朱里の行動にクッパさんも驚く。そんなクッパさんと離れて 朱里「断るわけないじゃないですか……てか、殆ど命令口調で断れない状況だったのに……けど、そんなクッパさんだからこそ私は好きになったんですよね。 きっとクッパさんがピーチさんのことを好きだと分かっていた時からずっと……」 朱里は頰を赤らめながらも、目を逸らさずクッパさんを見つめて自分も好きだという事を告げる。 因みにクッパさんは朱里から口をつけてくるとは思っていなかったので何も言わずに固まっているが、朱里は微笑みながら 朱里「心の中でしまっておいた気持ちを…まさか好きなクッパさんがこじ開けて、本当クッパさんって酷い大魔王さんですね 酷い大魔王さん、私を捕まえたのなら覚悟してくださいよ?私はクッパさんが思ってる以上にワガママで酷い女なんです。ピーチさんの方が良かったって後悔しても知りませんからね」 クッパさん「その後悔も吾輩の糧として使うだけなのだ。それに、ピーチちゃんといるより貴様といた方が色々と巻き起こされそうで刺激的で退屈しなさそうだしな」 朱里「……あはは!もぅ、どこまで欲深いんですかクッパさんは!!」 笑う朱里の姿にクッパさんは朱里を引き寄せて痛くならない程度に自分の腕の中に入れて抱きしめれば朱里もそれを受け入れる クッパさん「朱里……好きだ。愛してる……吾輩の物となれ」 朱里「私もクッパさん大好きです。三食昼寝とお小遣い付き、行動に制限しないなら……クッパさんの物になります」 朱里の言葉にクッパさんは呆れた表情を出し、朱里も笑顔を向けてクッパさんの答えを待つと言葉の代わりに唇を重ね、朱里も嬉しそうにそれを受け止めて花火が終わるまでクラウンの中でそれぞれの気持ちを伝え合うのだった        おーわり!!!
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