ビフォー

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ビフォー

怪人火蜥蜴を目の前に、勇者ガードメンは今、まさに破れ去ろうとしていた。自慢のガードスーツはボロボロ。無様にも地面に横たわり、指ひとつ動かすことさえできない。悪の組織ブラックキギョウに蹂躙される街。燃え盛る炎。軍隊も、何もかもブラックキギョウには敵わない。 立って!ガードメン! 傷ついた少女の叫びが人々の心を誘発する。この街を救えるのは、ガードメンしかいない! 立ってくれ!立って! 頑張ってガードメン! 人々の叫びが、ガードメンの心に灯火を宿す。ぴくく・・動かなかった指先に力が入る。 負けるな!ガードメン! やっつけろ、ガードメン! 体に活力がみなぎってくる。 にうぉぉぉあ! ガードメンは気力を振り絞り立ち上がり、人々の歓声があがる。人々の想いが力になっていく。 小癪な!くらえ!ファイナルキャノン! 火蜥蜴の口に大火球が生まれ、まさに放たれようとした時である!ガードメンの体が金色に輝いた。はぁぁぁぁ!腰にさげたガード十手を手にとり根性力を放出する。10、20秒。ガード十手がカシャンカシャンと延びていく。 ガードエクストラインパクトぉぉぉ! 叫びとともにガードメンが閃光となってガード十手を怪人火蜥蜴の弱点である喉仏を貫いた。衝撃で火蜥蜴の首が飛ぶ。おのれぇぇ火蜥蜴の叫びとともに自身の火球が空中で破裂した。怪人が倒され、ブラックキギョウは慌てて退散する。ありがとう、ガードメン!街に平和が戻った。いや、皆の心が私に力をくれたよ。去らばだ!ガードメンは街を後にする。ありがとう、ガードメン、また会おう、ガードメン! いや、ちょ、まてよ。んなわけないでしょ。リアルならこんなもんです。 次Pへ
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