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X先生が皆を制す。
「はいはい静かに授業中だぞー。じゃあボーノシスターズ…棒野瑞波から!はい何フェチだ?」
これまた一際可愛い女子生徒に、淼は興味津々だ。
「わ、このクラス凄いね。可愛い人ばっかり!あの人は?」
「瑞波はティーン誌の読者モデルとかやってるの。後ろの2人、土里亜と筆音とは姉妹なんだけど」
「三つ子?凄いね」
「それが違うのよ。土里亜と筆音は双子だけど、瑞波はお姉さんなの」
「え?だって同じクラスに」
不思議がる淼に、白子は残念な事実を告げる。
「瑞波はね、出席日数が足りなくて留年してるのよ。2年も」
「えええ?」
「まあ出席できないのは読モじゃなく、人には言えないモの仕事が原因らしいけど…」
「はは…姉妹なら妹さん達も可愛いんでしょ?でもあれじゃね…」
「ああ、あのブル中野みたいなメイクじゃわかんないよね。誰も2人の素顔を知らないの」
瑞波はしなを作る仕草で話し出す。
「わたしはぁ、男性の指毛が好きですぅ。特に先生のように逞しい方の、もっさり生えてるのに一切使い道のない指毛にキュンって…」
「瑞波。いいか、先生は女子高生が好きとは言ったが、『女子高生制服コスの19歳』には一切興味ないんだぞ。色目使っても出席日数は増えないからな!」
「ひ、ひどーいX先生、わたしは本当に指毛が…」
両手で顔を覆って泣き出す瑞波。その瞬間…淼のスマホの「最後の0」が押された。
「ああ…。快・感。私通報しちゃったよ。今のは先生が酷いよね!」
「違うよ淼ちゃん、それはマズイわ」
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