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階段を下りて地下一階に到着をすると、そこには看板で魔法練習所と書かれていた。愛理は練習所ってどんな感じなんだろうと想像していると、バッティングセンターのように一人ずつの場所が用意してあり、様々な用途やシチュエーションに対応が出来るようであった。
その階層は壁が白色で、とても広い大きな部屋であった。一人ずつの部屋の広さは横長の縦十メートル横幅五メートルの部屋が十個ほどあった。愛理はその中の空いている一つに入る。すると、愛理の立った横に地面から勢いよく小型タッチパネルが出現した。それに驚いた愛理だが、そのタッチパネルには様々なシチュエーションが記されていた。愛理はその中の一つである案山子を選択した。
「どこでも見る案山子みたいね……」
愛理が選択した案山子は、奥の壁が開いて出現した。愛理の手前一メートルで止まった案山子は、その場で何も動かずにいる。
「動かない案山子を選択したから、動かないのね」
愛理は案山子に先ほど覚えた魔法をしようと考えていた。どれだけ危険かわからないし、実践で自分が使用できるかもわからないからである。
「よし! 始めましょうか!」
意気込んで覚えた魔法名を口にする。
「ライトソード!」
そう言葉を発すると、自身の右手に周囲から光が集まっているのが理解できた。しかし、数秒経過しても光が固定化しなかった。
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