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「えっと……光属性の基礎……?」
愛理は今更基礎と思っていたが、授業で習ったことと違いがあると思った。魔法書の一ページ目の基礎の部分をよく読んでみると、そこには魔法は遠い異星の種族からもたらされた奇跡に近い現象である。異星の種族によって地球人が魔法を扱えるようになったことで、異星からの災害から復興することが出来たと記されている。
そして、続けてこの魔法書を読めるものに希少な光属性魔法を授けようと書かれていた。愛理は希少っていうほどだったかしらと思いつつも、書かれている光属性魔法を読んでいく。基礎光魔法と書かれている欄を見ると、学校で習った光属性基礎魔法とは違う文字が書かれていた。
例えば学校では基礎の光魔法としてライトという周囲を照らす魔法を教えてもらったが、この本にはライトという基礎魔法はなくどうやら攻撃や防御魔法が中心のようであった。ライトの代わりに習ったことがない攻撃魔法のライトソードという剣がない代わりに手に光子を集めて高密度の光の簡易的な剣を作る魔法や、光子を集めてこれも高密度の盾を作って身を守る魔法などが書かれていた。
「この本があれば私も強くなれるかしら……」
愛理は基礎魔法でこのレベルの攻撃や防御魔法を知れるのは、すごい魔法書だと思っていた。文字が現れたページをさらに読んでいくと、魔法を扱うには魔力が必要であると書かれている。愛理は小学校や中学校にて、習った魔力のことを思い出していた。学校では魔力は潜在的にあるもので、伸ばすことはできないと教えられた。
しかし魔法書には、魔力は伸ばすことができると書かれている。魔力は精神力に依存していると書いてあり、試練を乗り越えたり精神的に成長することによって上限が上がっていくと書いてある。
「魔力は精神力に依存してたのね! もっと強く、魔法もたくさん扱いたいから魔力を伸ばさないと!」
愛理は今までとの知識との違いがありすぎると驚きながら、この魔法書を大切にして正しい魔法の知識を学ぼうと決めた。文字が出現したページを全て読み終えた愛理は、どこかで魔法の練習をしようと考えた。そのことを受付の女の人に聞いてみると、この図書館の地下に魔法の練習場所があると教えてもらった。
地下に行くには受付から左側にある階段を使用して下る必要があるので、愛理はそのに歩いて重い金属製の扉を引いて階段を下っていく。
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