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高齢者の茂作と、若者の巳之吉(みのきち)が、雪山で山小屋に避難し、茂作は雪女に冷たい息を吹きかけられ凍死したが、巳之吉は若くて綺麗だという理由で殺害されることはなかった。但し、この出来事を口外すれば、後日殺害すると脅迫を受ける。しばらくして、雪女は、人間の女性を装い、巳之吉と結婚し、10人の子供に恵まれ幸せに暮らしていたが、ある日、巳之吉が雪女に茂作を殺害された日のことを思わず妻(雪女自身)に告げてしまう。雪女は口外しないという約束を破棄した巳之吉を殺害しようとしたが、既に二人の間には10人の子供がいて、その養育の関係から殺害を断念、巳之吉と10人の子を残し、自らは失踪するという話だったはず。
「ねえ、あなた聞いてるの?聖子ちゃんが好きなの?何?無視?」
彼女、いや雪女を怒らせたら殺される!
幹夫は普段、仕事でもみせない愛想笑いを浮かべながら、「ハイ!好きです」と震えながら答えた。
「彼女の歌は最高っ。日本中の女の子が彼女に憧れているものね。そして…」
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