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1.突然だが
突然だが、俺には好きな人がいる。もちろん、恋愛対象としての好きだ。今時の、『推し』とやらではない。
彼女の名は、水村珠緒。クラスの学級委員長を担っている、頼れる人だ。
雪のように白く、結晶のような透明感の肌。ピアノで鍛えられたであろうしなやか両手。重力にすとんと従うストレートヘアー。全てが輝いてみえる。ついたあだ名は、『雪の妖精』。
そして、水村さんは見た目だけではない。学級委員長としてのまじめさと、リーダーシップ。だからといって、独裁ではなくあくまで俺らとともに、がモットーらしい。俺の経験の中では学級委員長=独裁者というのが最早常識だったが、彼女はそんな俺の常識を見事に覆した。こんな女神がいるのか、と感動したね。こんな素晴らしさも俺の一目惚れを後押しした材料だろう。
まぁ、そんなこんなで水村さんは女神ってわけだ。非の打ち所がないというか、全てが良い所というか。
そんな学級委員長に一目惚れした昨日は忘れもしないだろう。
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