3/5
前へ
/48ページ
次へ
「ね、俺さ克樹くんに聞きたいことがあるんだけど!」 青柳さんが作ってくれた料理を堪能しながら飲むお酒は最高。 こんなに料理が上手だとは知らなかった。 「?なんでしょうか?」 「ちょっとしたこと!だから!」 「いいですよ、もちろん。ちなみに俺も聞きたいことがあるんですけど、、。」 まさか質問が自分にもあると思わなかったのか、きょとんとしている。 「生年月日聞きたいです。あ、悪用とかはしないんで。」 「生年月日?えっと、19△×年、5月3日。」 忘れないうちにとスマホのメモに書き込む。 不思議そうに眺めている青柳さんに、ありがとうございます。と言うとますます不思議がられた。 「あ、それでね。あの俺が酔った時ってどんなか知りたくて、、。え、と。酷い、よね?」 酔った時。 それはまあお世辞にもお行儀がいいとは言えない。 だって会話できないし。 でも、 「俺は、可愛いと思いますよ。」 「?!」 「酔ってる青柳さん、結構すきです。」 赤くなっているのが俺のツボを刺激するのか、いじわるがしたくなってしまう。 ずいっと顔を近づけて、 「すごく可愛いんですよ。知ってました?」 と言うと、両手で顔を隠して固まってしまった。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加