イチ

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『だから何?』って言葉と、動じてない相手。 相手はどう考えてもクズ野郎だ。 間違えない。 だからといって、 「そいつはただのクズ野郎ですね。」 とは言わないけれど。 「.....やっぱ後悔してますか?」 「うん、してる。 もっとちゃんと話せば良かったなあ。」 その感じは何となく理解できる。 頭では別れるべきだと分かっていても、もしかしたら、、、をグダグダと考えてしまう。 あぁそういえば、俺も失恋したことあったかもしれないな。 もうずいぶん前の話だろうけれど。 「あの、なんだよこいつって思うかもですけど、 いつかきっと今日あいつと別れておいて良かったって思える日が来ると思います。」 俺ができる精一杯の励ましである。 「.......来るかな?」 「来ます。もう迫ってますよ、きっと。」 俺が真面目な顔で言うと、迫ってるって響きいいねと初めて笑った顔を見せてくれた。
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