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「話聞いてくれてありがとね。あ!そういえばさ、名前なんていうの?」
さっきまで号泣してたとは思えないぐらい高めのテンションだ。
泣いてるよりはずっといいけれど。
「風見克樹です。」
普通に本名。
特に偽ったりする気はない。
「.....克樹くんかぁ。じゃあ、カツってあだ名で呼ばれたりするんじゃない?」
「やっぱ、克樹だとそうなんですかね。俺もそうやって呼ばれてました。ガキの頃ですけど。」
「やっぱそうなんだ!俺の近所にもさ、カツって呼ばれてる子いたなぁ。」
「サクさん?はお名前なんていうんですか?」
「あ、そうだ名乗ってなかったね。俺は青柳咲夜。 」
咲夜さん。と心の中で呼ぶとなんだかやけにしっくりときた。
まぁ初対面だし、いきなりそうは呼ばないけれど。
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