自分の作品が好きですか

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自分の作品が好きですか

 うちの子(小説・登場人物)はかわいいと愛してやまない、橘やよいです。  さて、今回は技術とかではなくマインド的なお話をします。自戒です。 「自分の作品が好きですか」  私は好きです。小説も登場人物も好き。うちの子はかわいい。  このお話うまくいかなかったなあと思うことはもちろんありますが。そういうお話は「どこが満足いかない原因なのだろう」と思って、次につなげていきたいですよね。  でも、うまくいかなかったなあと思っても、それを口には出さないように気を付けています。  ケーキ屋さんに行ったとしましょう。  お店の人が「このケーキ失敗しちゃったんですよね。まずいんです、もうほんと売れなくて困ってるんですけど、買いますか?」と言っていたらどうでしょう。私はそのケーキを買いたくないです、ごめんなさい。  また、買ったケーキがおいしくて「これ美味しかったです!」って伝えたときに「ほんとですか? これ全然人気ないんで、作ったこと後悔してたんですよね」と言われたら、「そ、そうですか……」ってなります。  小説を書いていると、こういう「失敗した」って話をつぶやきたくなりませんか? 私はなります……。  上の例を小説に置き換えるなら、「うまく書けなかったんですけど、読んでもらえたら嬉しいです」とか、「感想ありがとうございます。なかなか評価されなかったので心配してたんです」とかでしょうか。つい言いたくなるんですよね……。  あとは「ああ、このお話全然読まれてない、やっぱりだめだったかなあ」とか。「これ面白くないんだろうな」とか。  でもきっと、それを聞いている読み手の皆さんは「お、おう……」ってなっているんだろうなと思います。  自分の作品のことは愛してあげよう! 「これは面白いよ!」って言ってくれた方が、読む側も「お、じゃあ読むか」ってなるんじゃないでしょうか。すくなくとも私は「出来が悪いです」と言われている作品よりも、「うまく書けたぞ!」と言われている作品の方が読みたくなります。  それに「全然評価されない」と言っている作品にもし一人でも星を投げたり本棚に入れてくれていたとしたら、それはちゃんと評価をされているはずです。五〇人に評価されたいと思っていたところに一人の評価しかなかったら寂しくなるかもしれませんが、その一人のことを無視しちゃだめですよね。無視された側は悲しいのです……。  自分の作品には愛情たっぷり注いであげたいです。  言うのは簡単だけど難しいんですよこれ……。ついぽろっとこぼしちゃうんです……、でも我慢したい……。  という上記のような理由で「拙作」という言葉もあまり使いたくないんです。謙譲語だよ、というのは理解しているんですが、自分の作品を拙いって言いたくない。言ったら負けた気がする!  謙譲語なんだからそこまで深く考えなくていいんでしょうけど!  そんなわけで、いつも自分の作品について話すときなんて言おうか迷ってしまうのでした。なにかうまい言い回しがあったら教えてください。 ~まとめ~  自分の作品は愛そう!  読み手さんの一人一人を大事にしよう!  読んでくれるみんな大好き、ありがとう! ※ただ、「作者が自分で面白いって言ってる作品は読みたくない」という読み手の方の意見もちらっと拝見したので、人それぞれだとは思います。  私もあまりにも作者が大絶賛で宣伝している作品だと、その勢いにおされて手が出しづらくなることもありますので……、さじ加減が難しいですね。  私もうざがられない程度に留めようと思います……、鬱陶しかったらごめんね……。
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