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「俺はもっと、こう、サバイバルなところに行きたいんですけどね~」
と元自衛隊の血が騒ぐのか藤崎が言って、
「あんた一人で行ってきなさいよ」
と多英に言われていた。
そんな話を聞きながら、萌子は、
キャンプもいいですが。
課長のために、新しいあやかしを見つけて差し上げないと、
と思っていた。
できれば、あんまり害のないようなやつ。
……いや、害のないあやかしって、どんなのだろうな。
そうだ。
どうせなら、憑いたら、ラッキーになりそうなあやかしがいいかもっ。
「でもまあ、一番、いい運勢を運んできてくれるあやかしは、きっとウリですけどね」
と萌子はつい、声に出して言ってしまう。
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