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そのあと、母屋の縁側でみんなでお茶を飲みながら、走り回る吉之輔を眺めていた。
真凛が笑い、
「いっぱい人がいるからかしら。
ひとりであんなに、はしゃいじゃってー」
と言うが。
実は、吉之輔はウリがいるから、はしゃいでいるのだった。
二匹がじゃれ合うようにして、境内からつづく庭を駆け回っている。
「ほう。
明日は釣りに行くのか」
と司が総司たちと話しているのが萌子の耳にも届いてきた。
「お兄さんもどうですか?」
と総司が誘っている。
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