174人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
10.
「私は敗北感に打ちのめされたわ。
何もかも、その若い女と比べられているのだと。
私をこんなに惨めにさせているあなたが心底憎く
恨めしかった」
「なに・・・云ってるん・・・だ。
私は若い子と君をそんな風に比べたことなど一度も
ないよ。
それにそれほど疑ってたなら、どーして私に
問い詰めなかった?」
「判らない? 浮気するような人間にはわかんないわよね。
私だって問い詰めたかった、責めたかった。
こんなに尊敬もし信頼していたあなた から裏切られたんだから。
そりゃそーでしょ。
でもね、子供抱えて家を出て2人生活していける経済力のない
アラフォー女にはあなたの肯定するかもしれない回答が怖くて
云えなかったのよ。
だって7年前の私には離婚して生きていくという選択肢が
できなかったんだもの。
問い詰めるってそういうことでしょ?
最悪、離婚も覚悟しないといけないってことなのよ。
相手の答え次第でね。
「こういう恐怖は仕事を持って経済力のあるあなたには
判って貰えないかもしれないけど」
恨まれてたンだ- ゚゚
゚゚(´O`)°゚
最初のコメントを投稿しよう!