Husband's secret (夫の秘密) 短編 -3-

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10.   「私は敗北感に打ちのめされたわ。 何もかも、その若い女と比べられているのだと。  私をこんなに惨めにさせているあなたが心底憎く 恨めしかった」  「なに・・・云ってるん・・・だ。   私は若い子と君をそんな風に比べたことなど一度も ないよ。  それにそれほど疑ってたなら、どーして私に 問い詰めなかった?」  「判らない? 浮気するような人間にはわかんないわよね。 私だって問い詰めたかった、責めたかった。  こんなに尊敬もし信頼していたあなた から裏切られたんだから。  そりゃそーでしょ。  でもね、子供抱えて家を出て2人生活していける経済力のない アラフォー女にはあなたの肯定するかもしれない回答が怖くて 云えなかったのよ。  だって7年前の私には離婚して生きていくという選択肢が できなかったんだもの。   問い詰めるってそういうことでしょ?  最悪、離婚も覚悟しないといけないってことなのよ。  相手の答え次第でね。  「こういう恐怖は仕事を持って経済力のあるあなたには 判って貰えないかもしれないけど」           恨まれてたンだ- ゚゚            ゚゚(´O`)°゚
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