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ハッと目が覚める。
カーテンの隙間から光が入ってきている。
時計を見ると、6時52分。
ベッドから起き上がり、顔を洗う。
変な夢を見た。
思い出したくない記憶。
確かあの後、僕はあいつといる時間を少しずつ減らしていって、高校卒業する頃には全く話さなくなっていた。
あっちは話しかけてきたけど、その度に何か理由をつけて逃げていた。
それからあいつには会っていない。
連絡もないし、きっとあいつは俺を忘れてるんだ。
俺だけがあの時に囚われたまま。
ほらね。
αとβは幸せにはなれないんだ。
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