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プロポーズされました。
「コウラうったよー。気をつけてー」
こいつ、阪宮和哉と。
「あっ、ちょっ!お前!ふざけんな」
俺、清水瀬凪は友達だ。
今もいつものように和哉ん家でゲームしている。
そのゲーム画面には2位の文字。
また、負けた。
「マジで!毎回毎回ゴール前でコウラ打ってくんな!」
「勝負なんだから仕方ないでしょ」
何回やってもゴール前でこいつに抜かされている。
どうしてだよおおおおおお!
「あ、そうだ。これ、瀬凪に渡そうと思ってたんだ」
「え?なになに?」
和哉がバッグをゴソゴソしだして、ちょっとテンションが上がる。
「ちょっと目つぶって」
そう言われて目をつぶる。
またゴソゴソと音がしている。
「もう開けていいよ」
ゆっくりと目を開けて最初に捉えたものは、
指輪を差し出してくる親友の姿だった。
「清水瀬凪さん。結婚してください」
「は?」
「いつものように」なんて誰が言ったんだ。
突然親友にプロポーズされたんだけど、どうすればいい?
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