326人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、朝ご飯作っておいたから」
言われてテーブルの上を見ると美味しそうなごはんがキラキラと光っていた。
「また作ってくれてたん?」
「もちろん。そうしないと瀬凪はごはん食べないでしょ」
「だってめんどくさいじゃん。作るの」
ちなみにこいつは料理が上手い。
なんでも出来るα様だからな。
…別に羨ましいわけじゃない。女の子にモテるからって妬んでなんか居ない。
俺はβで満足してる。
そんな事は置いといて、俺は床に座って和哉が作ってくれた朝食を食べる。
時々、というかほぼ毎日こいつは朝早くに俺の家に来て朝食を作ってから俺のベッドに潜り込む。それからすぐ俺が起きる。
多分、起きてるのに寝てるフリしてると思う。かまちょか!
まあ、ベッドにいるのは理解不能だがごはんは美味しいし、特に何もされてないから良しとしよう。
「瀬凪。今日帰り何時?」
「んー。6時位?何で?」
「やー、ご飯作ってあげようかなって」
ご飯だと…?作って欲しい。
マジで美味いから。
いつもなら二つ返事でお願いするだろう。
だが、今日は違う。
何されるか分からないのだ。
なんたって、いきなりプロポーズしてくるやつだから。
「なんもしないよ?ちゃんとそうゆうことは合意の上でヤらないと」
俺の気持ちが伝わったのか、安心して?みたいな感じで俺を見てくる。
「や」がカタカナなのやめてくれないか?
最初のコメントを投稿しよう!