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Episode.4 クリスマス
12月中旬。街はクリスマス一色。
高1以来非リアだった俺は、毎年この時期を嫌っていたが、今年は違う。
もう、一緒に過ごすことを約束している。
和哉には絶対言わないけど、ちょっと楽しみだったりする。
風呂に入ってベッドでゴロゴロしてる時にふと、疑問が生まれる。
恋人同士のクリスマスとなると、やる事やるよな。まだ付き合ってからキスさえしてないけど。
え?男同士ってどうやんの?
恋愛経験もあまりない上、男と付き合うのなんて初めてだ。
何も知らないまま本番をするのは怖い。
…検索しよう。
「尻の穴…に入れんの?」
入んのか?修学旅行とかで和哉のやつ見たことあるけど中々のデカさだったぞ…?
痛いじゃん。絶対尻が死ぬって!
不安を抱いたまま、俺は眠りについた。
「おはよう。マイハニー」
「…おはよう」
もうベッドにいることは何もつっこまないけど、マイハニーって何だ。
今日も朝食のいい匂いと和哉のキラキラで目が覚める。
ギュッと抱きしめられて、頬にキスされるのもいつもの事。
「準備したいから離して」
「いいじゃん。後1時間」
「長いわ!急がないと、もうこんな時間じゃん」
和哉を引き剥がして大学へ行く支度を始める。
着替えて、髪の毛セットして、朝ごはんを食べて出発。
大学に行く途中ずっと手を繋がれていた。
嫌だって言っても絶対に離してくれない。
知り合いに見られたら、と思うと嫌なんだよ!
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