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「おっはよー!瀬凪!今日暇かー?」
「うわっ!びびった…。大ちゃんか」
いきなり後ろから肩を叩かれたから誰かわからなかった。
しかも、いつもどおりの大声だったし。
「暇だけど、どした?」
「一緒にクリスマスプレゼントを買いに行かないか?」
クリスマスプレゼント?
俺も和哉にあげるやつ買ってないから全然いいけど。
「大ちゃん、あげる奴いんの?」
こいつの恋愛話全く聞いた事ないぞ。
誰にあげんだろ。
「うぇ!?いやいやいや、いるし!舐めんなよ!」
「だって聞いたことないし。彼女?」
そう聞くと、大ちゃんの反応が明らかにおかしくなる。
「彼女じゃないけどー。あげたいやつがいるんだよ」
「へぇー」
大ちゃんにそんな人ができるなんて思わなかったな。
なんか遊ぶことと食べることにしか興味無いのかと思ってた。
そんなこんなで大学が終わり、俺と大ちゃんはプレゼントを買いに来た。
「そういえばどんなの買うか決まってんの?」
「決まってないからお前を連れてきたんだよ!」
「俺で参考になると思ってんの?」
「それは思ってないけど!」
だったら意味無くないか?
まあ、協力はするけど。俺もなにか買いたいしな。
店に入った大ちゃんが一番最初に見つけたのはピアスだった。
「これどう思う?!」
「いいんじゃん?でも、それ男用じゃん」
「え?あ、ああ、そっか!じゃあ他のやつ」
なんか動揺してる?
もしかして大ちゃんの渡す相手、男?!
あいつもそうなのか!?
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