Episode.4 クリスマス

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「おっはよー!瀬凪!今日暇かー?」 「うわっ!びびった…。大ちゃんか」 いきなり後ろから肩を叩かれたから誰かわからなかった。 しかも、いつもどおりの大声だったし。 「暇だけど、どした?」 「一緒にクリスマスプレゼントを買いに行かないか?」 クリスマスプレゼント? 俺も和哉にあげるやつ買ってないから全然いいけど。 「大ちゃん、あげる奴いんの?」 こいつの恋愛話全く聞いた事ないぞ。 誰にあげんだろ。 「うぇ!?いやいやいや、いるし!舐めんなよ!」 「だって聞いたことないし。彼女?」 そう聞くと、大ちゃんの反応が明らかにおかしくなる。 「彼女じゃないけどー。あげたいやつがいるんだよ」 「へぇー」 大ちゃんにそんな人ができるなんて思わなかったな。 なんか遊ぶことと食べることにしか興味無いのかと思ってた。 そんなこんなで大学が終わり、俺と大ちゃんはプレゼントを買いに来た。 「そういえばどんなの買うか決まってんの?」 「決まってないからお前を連れてきたんだよ!」 「俺で参考になると思ってんの?」 「それは思ってないけど!」 だったら意味無くないか? まあ、協力はするけど。俺もなにか買いたいしな。 店に入った大ちゃんが一番最初に見つけたのはピアスだった。 「これどう思う?!」 「いいんじゃん?でも、それ男用じゃん」 「え?あ、ああ、そっか!じゃあ他のやつ」 なんか動揺してる? もしかして大ちゃんの渡す相手、男?! あいつもそうなのか!?
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