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瀬凪side
「本当に昨日はごめんね!」
大学へ向かう途中、和哉に謝られる。
ちなみにもう5回目くらい。
「だから、別に怒ってないからいいって。何回謝るつもりだよ」
「だって、瀬凪寂しそうな顔してたし。ごめんね!今度は絶対だから」
6回目。本当に怒ってないから謝られるとこっちが申し訳なくなってくる。
実を言うと、確かに寂しかったけど朝、起きたら和哉がいたから安心したんだよな。
「おーい!瀬凪ー!かずー!おはようー!」
いきなり、後ろの方から声が聞こえたと思ったら大ちゃんだった。
俺らの方に走ってくる。
その後ろからは青葉がやれやれ、と言った風に歩いてくる。親みたいだな。
「おはよう。朝から元気だよなー」
「元気が俺の取り柄だからな!てか、いつか空いてる?なるべく早めで!」
俺と大ちゃんが話してる横で和哉と青葉も話している。
和哉は大ちゃんと青葉のピアスを交互に指さしてるけどなんかあるのか?
「で、空いてる日いつ?」
「あー、明日とか」
「明日な!OK!じゃあ駅前な!」
俺を置いてどんどん話を進めていく大ちゃん。
「てか、何しに行くの?」
「バレンタインチョコを買いに行くんだよ!」
「あー、そういえばもうすぐ」
大ちゃんが買って誰に渡すの?とは思うが、俺も和哉に買いたいし、それは言わないでおこう。
俺らの話が一区切りしたところで和哉達も終わったっぽい。
なんの話してたのかわかんないけど、何でそんなにニヤついてんの?
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