どちらにしよう

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どちらにしよう

 私はある迷いを抱えながら取材を受けようとしていた。  小学生の時から、いじめられっ子だった。殴られたり蹴られたり、直接、何かを言われたりといったいじめはなかったが、無視や陰口などは日常茶飯事だった。グループを組む時はいつも余ったし、遠足や修学旅行でもいつも一人だった。  私は昔から、自分の意見を言うことが苦手だった。それでいて空気を読むことができず、私が何かを言ったりしたりすると常に空回りした。そんな性格が災いしたのかもしれない。  教師に訴えようか、とも思ったが、いじめの首謀者は教師の前では良い子を演じていたため、信じてくれないだろうと思いあきらめた。  私はずっとこういう世界で生きていくしかないのかと思い、日々を過ごしていた。  そんなある日、私の人生が劇的に変化することが起こった。
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