天啓

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天啓

神のお告げを得た。 後から知ったがそれは天啓というらしい。 これは、僕が3歳の頃の出来事だ。 それから、あまりきちんと覚えていない。 両親は喜び、僕を崇めた。 そして信仰している宗教の施設に僕を連れて行った。 それからは両親にも会えず、一人お告げが降りれるように閉じこめられた。 でも、もうおりてこないんだ。 いつの間にか聞こえなくなっていた。 前までは何だっておしえてくれたのに。 独り言のように呟いた質問の答えをすぐ耳に囁いてくれた。 そのお告げがなくなった。 彼は僕の兄のような存在だった。 そして、心優しかった。 いつも、警告していた。 「大丈夫なのか」と。 きっと、未来を見ていくうちに破滅へと進んでいるのがわかったからだと思う。
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