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最近、余計に感じる。
だからもうすがらないでくれ。
すがるな。
もう……。
神なんていないんだ!
『期待』という足枷が体に常に巻き付きいている。
ここにいるのは天啓を受けれなくなったただの少年だ。
ばれたら、殺されるのだろう。
死んでも守らないといけない隠し事だ。
だから、僕はばれないように多くの人の前で微笑む。
司会者が僕を呼ぶ。
『さて皆さん、この方が3歳にして天啓を受けた少年です。』
できるだけ言葉は丁寧に。
『皆さんこんにちは。ご紹介にあがりました××です。』
ああ、今日もまた破滅へと進む。
<完>
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