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「ハイハイ、それで?」
「うっかり生きてる人間が飛び込んだと思って焦ったあげく、見事に引っ張られかけて死ぬところだった」
「元気出せよ。いつものことだろ」
「そこは生きててよかったくらい、お世辞でも言ったらどうなんだ?」
「ほいほい。よかったなー」
「棒読みやめろ」
盛大な溜息を吐いて辟易とした顔をすれば、ポンッと慰めるように肩が叩かれる。
朝っぱらから見たくもない、飛び込み自殺の光景を見せつけられた。それだけでは飽き足らず、うっかり道連れにされかけて、線路上に肉片をぶちまけるところだった。
ツイていないという言葉以上に適した言葉を、俺は知らない。なんなら、呪われているとでも言ってやりたいくらいだった。
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