15人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
「おめえさがやってきた、ぽんぽこやまのてっぺんには、竜眼(ドラゴンフルーツのこと)のきがある。とってもあまくて、おおきくて、おいしいきのみだがや、りゅうじんさまのねどこをとおらにゃならん。とってもおっがねえ、りゅうじんさまのな。そのみをもってきてくれれば、おめえさのかちだ。竜眼といっしょに、おめえにくわれてやる。はらもふくれるぞ」
「りゅうじんさま…」
おには、かおがまっさおになりました。りゅうじんさまのおそろしさをしっています。おによりもおおきくて、かみなりをおこすこともできる、こわいかみさまです。
「どうした?おっがねか?」
「な、なにおう!」
サチにバカにされたおには、はらがたちました。
りゅうじんさまなどこわかねえ!
きのみをとってきて、おなごといっしょに、さけのさかなにしてくれる!
おには、はらぺこなのもわすれて、さっそくぽんぽこやまのてっぺんにむかいました。
最初のコメントを投稿しよう!