魔王と勇者(まおうとゆうしゃ)

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勇者(ゆうしゃ)よ…貴様(きさま)(われ)()る、どの勇者(ゆうしゃ)よりも勇者(ゆうしゃ)であった」 (われ)勇者(ゆうしゃ)(はか)()てて、そこに勇者(ゆうしゃ)身体(からだ)(おさ)めた。 「そしてこの()唯一(ゆいいつ)(われ)対等(たいとう)人間(にんげん)であり、(とも)であった…」 「魔王様(まおうさま)…」 「いくぞ」 それからの(われ)は、空虚(くうきょ)であった。 大切(たいせつ)存在(そんざい)()くした(われ)(こころ)は、(みず)(うしな)った(うつわ)のようであった…。 だが…。 「魔王(まおう)!」 「……!!」 勇者(ゆうしゃ)(ふたた)びやってきた。 あの()(あふ)れる闘気(とうき)間違(まちが)いない、ヤツの()ども! (われ)は、(ひさ)しぶりに(むね)高鳴(たかな)った。 そして(われ)(さと)った。 勇者(ゆうしゃ)()せども、時代(じだい)とその意志(いし)は…その()らに()()がれていくのだと。 (われ)はいつものセリフをいつも以上(いじょう)大声(おおごえ)で…相対(あいたい)した勇者(ゆうしゃ)()った。 「よく()勇者(ゆうしゃ)よ!さあ、存分(ぞんぶん)(たたか)おうぞ!!」 魔王(まおう)勇者(ゆうしゃ)  おしまい
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