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次の日、ボロボロで帰った俺の姿を見ておふくろは驚いていた。そしてすぐに寝かせようとしたが俺は断った。
その普通ではない俺の態度と目の光を見て、おふくろは何かを悟ったようだった。
「…持っていきな。本当はあんたの就職祝いにとっておいたお金なんだけどね…。好きに使いな」
おふくろは黙って3000ゴールドくれた。
ウチだってそんな裕福じゃないのに…。
俺はおふくろの優しさに涙を流した。
「おふくろ、俺…旅に出るよ。やらなきゃならないことが出来たから…。んでさ、それが終わったら…必ずお金返すから…」
おふくろも泣いた。
そして旅立つ俺を見送ってくれた。
「さて、と…」
俺は武器屋、防具屋、道具屋によって装備を整えた。でもこんな田舎町じゃたいした装備もなく、次の町を目指して歩くことにした。
だがそんな俺の前に…魔王の部下が現れた。
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