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となりやままでやってきた、ちからもちのカンキチ。
さっそく、おにのいる、やまのてっぺんまでやってきました。
「あんたが、このやまでいちばんつええのが?」
カンキチがたずねました。
「そうじゃ。ちからなら、おらがこのやまで、いちばんじゃ」
おにがいいました。
おには、かなりからだがおおきく、カンキチよりも、ひとまわりおおきかったのですが、カンキチはものおじしませんでした。
おにとてをくむと、うでずもうをはじめます。
「ぐぐーう…」
ですが、さすがはおに。
とてもちからがつよいです。
カンキチといいしょうぶです。
やっとのことで、カンキチがおにをたおしました。
おにはおどろいていました。
はじめて、にんげんにまけたからです。
「あんた、つええなあ。そんなら、こんどは、このさきのたきにすんでいる、りゅうじんさまとしょうぶしたらどうがや?」
おにがいいました。
「それはおもしろいが」
カンキチはとくいになりました。
りゅうじんさまだろうと、おでがたおす。
いきようようと、りゅうじんさまのいるたきをめざしました。
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