凪いだ海を見る度に

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凪いだ海を見る度に

あの2度目の告白の日も 今みたいに、海は凪いでてそこに映るオレンジがとても彩やかな夕日だった。 日が沈み、海の色が深い紺色になったころ あなたが口をひらいたんだっけ。 笑ってた。 私はまだ、疑ってた。 その言葉が心から出てくるものなのか。 唐突すぎて、信じられなかった。 それでも、私も笑った。 嬉しかったから。 勢いでも、なんとなくでもいい。 もう一度この人と…。 なんて、思ったんだ。 数ヶ月後 終わらせたのは私だった。 好きだった。 泣いてた。 信じきれなくて不安で、 脆い私は、あなたとの恋から逃げたんだ。 いつかまた…と儚い期待を抱いて。 そんな日はもう二度とやってこないなんて 知らなかったから。 甘い、幼稚な夢を見てた。
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