7豪雨

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7豪雨

 えーとあれから何があるという事もなく、葛城の腕のヒビも治り無事家へと帰って行きましたとさ。おわり。  終わってどーする!  え? え? 何? 何なの?  お互い好きって言いあったよね?  そりゃ俺の方は好きかも? なんて疑問形ではっきりとはさせてないけどさ。  でも、でも、でもさ……!  これから分からせるって言ったじゃん?  学校は送り迎えしてたから知ってるけど、携番交換もしてないし連絡とれないんだけど?  学校に乗り込むなんて無理……! へたすると通報案件!  どーするの!  進と別れた時はこんな事はなかった。  胸が苦しくて切なくて……。 「俺ってバカだったんだな……。頭以外は葛城のこと好きってとっくに気づいてたのに……。いつもみたいに笑えないよ……」  ぽろりと涙が零れた。  この時遅ればせながらやっと自分の恋心に気が付いた。
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