みなと町探偵の日常事件簿

目次とあらすじ

第一章『ライターの秘密』 　
　馴染みの店の爺さんが、昨晩スナックにライターを忘れてきた。それを取ってきて欲しいと頼まれた。爺さんはわざと忘れたのか？どうして俺に取ってきて欲しいと頼んだのか？

第二章『いろんな絆』
　仲良くしている不動産屋の親父は同級生の父親。さして仲良くもなかった同級生だったが、ある日親父が喧嘩中の息子の様子を見てきて欲しいと依頼してきた。
　親子喧嘩の仲裁に気乗りのしない亘は鎌倉で本屋を営む同級生の元を訪れるが、彼には誰にも相談出来ない悩みがあった。

第三章『さよなら純情』 　
　亘はインコを助けた縁で、高校時代の同級生の遠山佐枝と再び交流することに。そして佐枝から彼氏の浮気調査を依頼されることになる。嫌々引き受けることになるが……。

第四章『沼の底は澄んでいる』
　風俗店の改装の手伝いの帰りに雨の中、女の子と出会う。家まで送っていくと母親は中学のヤンチャ時代の先輩だった。だが昔とは全然違う容貌。ヤクに溺れる母親と娘を心配して亘は関わっていくが……。
（サブタイトルはこんな感じですがホラーではありません。重ため）

第五章『Black Journey』 　
　龍神会・大倉から話があると呼び出される亘。敵対する勢力に所属する亘の同級生だった鈴掛が若頭・早川の命を狙っているという。
　鈴掛は中学時代亘を助けてくれたかつての親友。鈴掛を止めて、早川の命も守りたい。亘は一体どう動くのか。

第六章『心の旅』 　
　亘は大倉に自分の兄弟について初めて聞かされる。全く似ていない双子の兄弟。兄弟が産まれた時に交わした契約について、佐枝の親父さんが調査を引き受ける。
　一方、亘と大倉は孤独死の後片付けの依頼の最中に、白骨遺体を見つけてしまう。その白骨遺体について亘は独自に調査を始める。孤独死していたのは売れない小説家。床下の白骨遺体は誰のものなのか。他殺なのか事故なのか。
　血の繋がった親子、繋がらない関係が交錯する。

第七章『ラッキーセブン』
　亘はマダオさんからお祭りの屋台の手伝いを依頼される。大倉と一緒に向かった亘は若頭補佐の家入と揉めるハメに。
　それ以来、大倉はどうやら家入に目をつけられたらしい。ある日亘のもとにメッセージと動画が届く。そこには大倉が捕らえられた姿が映っており……。
　親父と親父さんと亘はヤクザと警察の目をかい潜り、大倉を助け出すことができるのか！？親父アクションものとなっております。
　どうしても本編だけでは分かりにくかったため、早川サイドと副島サイドを最後に三人称で追加してあります（ハードボイルド風味）