狂愚者

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18のときに死ぬはずだった。 死ねなかった。残念でした。 なんだかんだ言いつつここまで生きてしまった。 息を吐くように死にたいと告げる日々。 暗闇に閉ざされた未来に希望など持てるはずもない。 残酷世界に抱くものなど何もない。 そう思っていたのに。 届け、伝われ、導け、響け。 世界が闇に覆われて、周囲がパニック状態に陥っても、熱は湧き上がる。 誰かに言われた気がした。 「お前だけは筆を止めるな」って。 いつもみたいに、シンプルな一言で背中を押してくれた。 だから、今更気づいた。決意した。 「せめて、他人のために生きないようにする。 この力は自分のためだけにしか使わない」 手の鳴る方へ、ただ進むだけだ。
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