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東に見える山まで、半日くらいでたどりつけるようだ。山は木がはえておらず、岩肌がむきだしになっていて、緑でおおわれた草原と比べると異様な雰囲気をかもしだしており、いかにもモンスターが生息していそうに見える。
ベロスが昔聞いた話を2人に聞かせていた。
「あの山は城下町では有名なんだ。いろんな冒険者があの山に行って、そのまま戻らなかった。あの山にはゴブリンやオーク、そしていろんなモンスターが生息していて、依頼を受けて挑んでみたはいいが、そのまま帰ってこなかったらしい。」
アンジェリカもこの禍々しくそびえる山について、聞いたことがあるらしい。
「私もあの山について聞いたことがあるのよ。山の頂上には神様がいて、この辺一帯を見下ろしているらしいわ。城下町の人間たちとは仲が悪いらしくて、八つ裂きにされた人もいるらしいわ。怖い神様なのよ。」
バーロンがふるえあがって
「そいつはほんとに神様なのか? 悪い魔法使いかアンデッドじゃないだろうなぁ?」
ベロスもその噂を聞いたことがあるようだ。
「頂上にはいかないが、とにかく危険な山だ。油断するなよ。やばくなったら逃げよう。」
二人はベロスに賛成して、うなずいた。
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