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一緒の中学だったみんなと。
久しぶりに…お茶とお菓子を楽しみながら。
あのクラスに居た…あの男の子。
今はあの高校で、サッカーを続けている…とか。
あの委員会に居た…あの女の子。
つい最近のこと、彼氏?と一緒に歩いていた…とか。
賑やかなしゃべりは…とめどなく。
そのうちに。
話題は…とある女子のことに。
ふと…思いついていたもののように。
「でも、その子…何組に居たのだっけ…?」
と…イチヨちゃんが。
「えっと…たしか、私と一緒で、二組だったような…?」
と…フタバちゃん。
「そうだった? 四組じゃなかったかな?」
とか…今度は、ミツハちゃんが。
みんなの視線は…シオリちゃんへと。
なぜなら。
澄ました表情で紅茶を飲んでいる、シオリちゃんは。
この中では一人だけ…四組の出身。
「居たわよ」
と…シオリちゃんが。
「その子はね…そう、私と一緒のクラスね」
そして。
カップから…唇を離して。
「でも…あなたたちのクラスにも…その子は居たのではなかったの?」
…と?
え?
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