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「そして…ね? 」
「…そういうモノは…良い子には、いたずらなんか、しないの」
…と。
言葉は…続いている。
「…良い子には?」
と…私。
…おうむ返しに。
「そう…、意地悪な子には、意地悪に…優しい子には、優しくふるまうのよ」
とか…イツミちゃん。
ほほえみながら…?
「言ってみれば、そう…まるで、『鏡』…だよね」
…と?
「つまり…ね?」
「それはね…『鏡』と一緒なの」
「そして…必要なの」
「だれにとっても…自分を映し出す…『鏡』はね」
イツミちゃん…言いながら。
こちらを…向き直る。
私を…見る。
「だからね、…『アリス』は居るのよ」
「どのクラスにも…だれにとっても…ね?」
と。
綺麗な瞳に…私を映しながら。
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