101文字小説~夕刻に開かれた写生帳~

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 夕方に美術部の部室で、亡くなった女の先輩の写生帳を見つけた。  悲しげな先輩の自画像があった。  すると、横から先輩が現れて「逢いたかった」と涙ぐみ、白い指で絵を指す。  自画像は微笑し、私の笑顔が加筆されていた。
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