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ソラがパッケージの製造元を確認すると、有名な製パン会社の名前が印字されていた。
買い物かごをとったソラは、お試しのつもりで食パンをかごに入れる。
「ソラー、新商品あったよー!」
いつの間にか隣りにいた夏世が、ソラの持っていたカゴにアイスを3つ追加した。
「いや、3つは食べ過ぎ! お腹壊すよ!?」
「2つは夜深ちゃんと半分こするし!」
ツッコミを入れたソラに、夏世は唇を尖らせる。
2個でも食べ過ぎだと思ったソラだが、小さくため息をつくだけだ。
「おにい、これも一緒にいいかな」
一方の夜深は、断ってから消しゴムとシャー芯をソラの持っていたカゴに入れる。
その時、カゴの中にアイスが3つ入っていた事に気付き、顔を引きつらせた。
カゴを持ったソラがレジに並ぶ。
お金はソラの財布から出した。
水守姉妹の分は、後ほど夜深がレシートを見て精算するようだ。
「帰りながらアイス食べよー」
コンビニを出るやいなや、夏世は袋から1つのアイスを取り出して開けている。
「はい、夜深ちゃん」
2本入りの片方を夜深に渡し、夏世はアイスを食べ始めた。
受け取った夜深も躊躇いがちにアイスを口にする。
家が見えてきた頃、夏世のスマートフォンの通知音が鳴った。
立ち止まり、画面を確認した夏世は青ざめる。
「夏世?」
様子がおかしい彼女に声をかけるソラ。
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