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ほっとソラが息をつくと、明香が目を輝かせた。
「ソラ君、うちにお嫁に来ませんか?」
「いや、僕、男なんですけど!?」
「えっ、私をお嫁さんにしてくれるんですか?」
話が噛み合わず、ソラは頭を抱えたくなった。
明香はと言えば、にこにこと笑っている。
「ごめんなさい、ちょっとふざけすぎましたね。本題に入りましょうか」
真剣な表情になった明香につられ、ソラはゴクリと息を飲む。
「ソラ君に生徒会活動を手伝ってほしいんです。実は生徒会宛にこんな投書があって……」
そう言って明香は一枚の紙を取り出した。
テーブルの上に置かれた紙には、生徒会宛のメールが印刷されている。
「女テニでイジメ……?」
メールの内容は、女子テニス部でイジメが起きているのでどうにかしてほしいというようなものだった。
「私も部活の見回りをしていますが、実際に女テニでイジメがある様子は確認できていません」
メールの受信した日付は一週間ほど前。
それ以前にも部活の見回りをしていた明香だが、特に異変は見られなかったという。
「今年度に入って女子テニス部でイジメがあるといううわさが流れたんですけれど、七不思議のうわさが流行りだしてから聞かなくなったんです。だから、ただのうわさかと思ったんですが……」
七不思議のうわさが流行り出したタイミングで、この投書メールが送られてきたらしい。
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