優しさ

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優しさ

確かに、大知が私の家に用事(使い)で良く来ていた時に祖母と仲良く話しをしていたのを、小さい頃から見ていたのを思い出した。 そう言えば 私の祖父は結構前に他界していたので そう言う意味でお話し相手になってくれてたのかな? 大知の祖母も早くに亡くしてたので、そんな目で 祖母を見ていたのか、私の祖母に重ねてるのか分からないけど、仲良くしてくれてるだけで、 おじいちゃん子 おばあちゃん子なんだなって思っただけで、そんなに気にもしなかった。 大知は学校でも目立たないけど、やな事を率先してやってるし、でも周りの皆も頼んでるから 良い様に使われてるとしか思ってなかった。 先生も何だかんだ頼んでる見たいだし、割と良い奴なんだなってその時、そう感じた。 また、意識する様になると割と気になる存在 まさかね異性として大知をね? そんな気持ちのまま、時は過ぎ元気だった 私の祖母が入院 癌と知らされて、余命は半年と宣言されてた。 ビックリした事にそんな祖母に毎日、学校帰りに 大知がお見舞いに寄っていたなんて、祖母から 聞かされなかったら知らなかった。 いくら近所で仲良くしていたからって毎日、お見舞いに寄るかなって、知らない内に祖母とそんなに親しくなっていたのを、母から聞かされた。 祖母はそんな私に 「大知君は本当にいい子ね。莉菜と違って素直で 家の手伝いもちゃんとするしね。」 また、比較かい その時はそう思ったけど、 確かにそうかも、ほんと優しい所いっぱいある そんな大知に嫉妬していたのかもしれない。 14a82067-0c5e-48be-a2ce-cd4112d9ecab
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