仮面

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今日も彼を貶める さて、どんな手を使うかな 大嫌い!と言ってやろうか 鬱陶しい!と言ってやろうか いやいや、 そんな手は彼には通用しない 言えば言うだけムダ はてさて、 どうしたものか アタシが拒絶しても 彼がアタシを拒絶するわけではない だから 彼は諦めない アタシと別れる選択肢は 彼の頭にはない だから 時間をかけることにした じっくりとアタシをキライになるように 嫌悪しかのこらないように この先 アタシを絶対思い出すことないように 一生思い出すことのないように 罠をしかける 何度でも アタシの時間 あとどのくらい 知れば きっと怒るだろうな それとも泣くかな 彼が次に踏み出せるように この先も彼が笑っていられるように アタシは屑になることを決めたよ 沢山のものを彼はくれた 時間と思い出と優しい気持ち そして守ってくれた だから 今度はアタシが守る 彼の未来を守る アタシが大好きな彼の笑顔を守る だからさ、 アタシ、 屑に成り下がることにしたよ だって、 彼は 諦めない人だから どんなことにも努力を惜しまない人だから だからさ、 アタシ、 屑に成り下がることにしたよ アタシに残された時間をかけて 彼の未来を守る そう決めたんだ だから 彼がアタシに嫌悪しか抱かないように 罠をしかける 毎日、毎日、毎日、毎日… 罠をしかける アタシとの甘い時間をこころに残したら 彼は絶対に アタシを忘れないでしょう きっと、悲しみにくれて 自分の非力さを責めるでしょう だから、 屑になる どうしょうもない屑になって 彼を貶める どんどん、どんどん、どんどん… アタシから気持ちがはなれるように そしたらさ、 きっとさ、 彼はこの先、 笑って生きれると思うんだ アタシの望みは ただひとつ 彼が笑顔でいること 彼の笑顔を守るため、 今日も仮面をかぶるのさ 屑の仮面を
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