相談相手

「ねぇ今日も先輩カッコ良くてさ～！！」
「あはは、今日は何？」

とある学校。とある教室。とある2人の女子高生。よくある普通の、恋愛相談。

「初めて見た時からビビビっときたけど！あの時の感覚は間違ってなかった！」
「本当に先輩一筋だねぇ」
「もちろん！好きになったらとことん、だよ！」
「私はそんな行動力ないからなぁ。」
「でもアンタが委員会とか部活で先輩と一緒になった時さりげなくフォローしてくれてるからだし！私一人じゃ何もできないよ～」
「そんな事ないよ。」
「ねぇ、いつも相談乗ってもらってばっかりだしさ、アンタの話はないの？協力するよ？」
「私の？私は大丈夫だよ」
「え～？じゃあ好きな人のタイプとか、好きな人とやりたい事とかは？それくらいあるでしょ～」
「うーん……そうだなぁ、『相談』してほしい、かな。」
「あ、頼られたい的な？」
「そう。『相談』って相手を信用してないと出来ないじゃない？だから好きな人からされたら、嬉しいなって」
「アンタはしっかりしてて頼りがいあるし、絶対大丈夫だよ～！」
「だと良いけど。……ところで、そろそろ時間じゃない？」
「あ、ホントだ。じゃあちょっと行ってくる！せっかくの先輩との2人きり、楽しんでくるから！」

頼ってもらえて、相談されて、嬉しいよ。どんな『相談』でも。