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心配して城の外で待っていたカメック婆が僕らの乗っているクラウンを見れば胸を撫で下ろしたのが見えた。
「クッパ様、いきなり飛んでいくから心配しましたぞ!」
「カメック婆は心配症なのだ。だが、我輩はいつまでも子ども扱いするのはやめろ。それからカメック婆よ、決めたぞ」
カメック婆は首を傾げてた。
お父さんいきなり言われたらカメック婆もよく分からないと思うよ。
「決めたとは何をですか?まさか!城の後継ですか!?」
あれ、察しが早い。流石側付き。
カメック婆がどこの貴族の子どもにするのかお父さんに聞いていた。
お父さんは誇らしく僕をカメック婆の前に出した。
「我輩の息子だ。Jr.にこの城の次期魔王になってもらう。」
「な、な、な、なんですとー!?」
「よろしくなカメ婆!!」
驚くカメ婆に僕は親指を立てて決めてやった!
そして、カメ婆は僕を見て確認をした。
「Jr.様、本当によろしいのですかな?次期魔王になるという事はそれなりの覚悟と教養と力が必要となりますが」
「あぁ!覚悟はあるぞ!!僕がお父さんのようにこの城を引っ張っていく。その為なら僕はどんな事でもするぞ!」
僕が自信満々に言えばカメ婆は眼鏡を光らせて僕の手を握ってくれた
「それならば、ワシはJr.様が立派な王になる為に助力を惜しみなく使いますぞ」
「カメ婆ありがとうな!!頼りにしてるぜ」
そのやり取りをみたお父さんはとても笑っていた。
「未来がとても楽しみなのだ。さぁ、Jr.よ、我輩の息子になったのだから…今日はこれから魔王についての役割と仕事を我輩が直に教えてやろう」
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