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扉の中の光景を見て、僕は驚いた。
広さはさっきの場所と同じくらい、だけどここにいる生き物達は武器や肉体を使って激しく激突していた
「ハァッ!くらえ〜!」
「甘い!!」
ーーズバァーン!
お化けみたいなのが姿を消して現れて、亀の甲羅を背負っている配下に攻撃をしていた
でも、配下はそれを見切り鋭い爪でお化けを引き裂いた
「ここは?」
「ここは、乱闘場だな。ここで、我が配下達は日頃から己を鍛え上げて戦う準備をしているのだ」
クッパは配下達の戦う様子を伺いながら僕に説明してくれた
たしかに子どもが見るには過激的な感じはするけど僕はその様子をみて正直興奮していた
「…混ざりたいのか?」
興奮して見ていた僕にクッパはさりげなく聞いた。
怪我がなかったら混ざって見たかった
「混ざりたいけど、怪我してるから……」
「なら、Jr.は我輩の肩に掴まったままでいろ」
クッパが僕にそういうと、肩に僕を乗せたまま乱闘場の真ん中に歩いて止まって
先ほど戦った配下と手合わせする事になった!
「クッパ様、どうせなら20人総当たりにしませんか?私1人では役不足です」
「何でも良い、我輩は負けん」
乱闘場の真ん中にクッパは僕を乗せたまま仁王立ちをして、その四方八方には沢山の配下のもの達が戦闘態勢で囲っていた
「では、20人総当たり戦はじめ!」
カメック婆が合図した瞬間20人が一気にクッパめがけて飛んできた
しかし、クッパは目を閉じて仁王立ちのまま動かない
「クッパ様覚悟ー!!」
ーーブオオォッッ!!
ーーバッ!!
ーズカッ!バコッ!ドカッ!ドッシーン!!
配下達が全力の力でクッパに攻撃をする
しかし、クッパは目を開いて真上に飛び上がる。
そして、先ずは拳で5人の配下をぶっ飛ばす。次に足で5人の配下を蹴り飛ばす。今度は背後から来た5人の配下を背中の甲羅で飛ばす。最後は全体重を乗せて残りの配下達目掛けて落とす。
多分、ほんの2〜3分の出来事だったと思う
「ふむ…四方八方から皆で攻めてそれぞれ別れてから我輩に攻撃するのはいい作戦であったが、まだ力がつけられるはずだ」
「あ、ありがとうございます〜」
クッパは汗1つ掻かずに、意外にも冷静にさっきの戦いについて述べた
僕は間近で見ていて、感動しかなかった
「…(か、カッコいい…)」
「Jr.よ、どうだ?少しは混じった感じがしたか?」
感動で震えている僕は声が出ずに、ひたすら首を縦に何回も降るのだった
「がはははは、我輩の強さに驚いて声も出ないのか」
まさにその通りなんだけど…僕もクッパみたいにあそこまで強くなれたらいいなぁ
「さて、運動もした事だ。カメック婆この後の予定はなんなのだ」
「は、クッパ様。この後は城で今後についての会議、そして城近辺捜査ですじゃ」
カメック婆の言葉にクッパは苦い顔を出していた。
「城の近辺捜査は散歩してるみたいだから我輩も好きなのだが、会議は面倒だから出席したくないのだ……どうせ、いつもの事なのだから」
いつもの事?
僕はその言葉が耳に残った
「何を言っておりますのじゃ!皆クッパ城安定の為を思って言っておりますから面倒くさがらないで行きますぞ!!」
カメック婆はクッパを引っ張り次の場所へと向かう
クッパも嫌々そこへと向かう。
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