僕の最大のワガママ

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向かった先は王の広間みたいな場所だった。 真ん中に長い机があって色んな格好の人が椅子に座っていた。 クッパはその真ん中に座った。 因みに僕はクッパの膝の上に座る 背が低いので椅子に座ると何も見えなくなってしまうからだ 「では、大魔王クッパ…この中から1人選んでいただきますぞ。」 ある1人の仮面を被った人間(?)がクッパの前に何冊の資料を渡し、クッパはそれを見て怪訝な表情を起こす 僕も見る形になるから見てるけど、なんか沢山の子どもが写っていた 「だから、何回も言っておろうが…我輩は」 「大魔王様、魔王は寿命は長いですが不死ではありません。いずれこの城を継いでもらう存在が必要となります。妻や嫁を娶る気がないのでしたらせめて養子を取ってください。」 クッパは腕を組んで凄く考えてる きっと、この資料に載っている子ども達はどれも優秀な血筋か何か特別な力を持った子どもなのだろう。 クッパは目を通して、直ぐにため息をつき資料を閉じた 「この資料に載っているのは、皆それぞれに親がいる…親と子を離すものではない。例え優秀であろうとな…」 「しかし魔王様、魔王の後継になる子どもがなんも力も持ってないものでしたらクッパ城の尊厳に関わります。」 この人間(?)が言っている事はもっともだよ。 僕もちょっとだけだが、この城の中をクッパと歩いてとても居心地が良いものだと感じた。 こんな城を維持してほしいと思う。 それは一重にクッパの存在が大きいのだ そんなクッパに後継の子どもがいて教育したらきっとこの城はもっといい存在になる。 何も力がない子どもをこの城の後継にする訳にはいかないよね 「ぐぬぅぅ…」 クッパも後継の事は考えているらしいけど、何も言えなくなったクッパは僕を持ち立ち上がる 「貴様らがどう言おうと我輩の後継は我輩で決める!これ以上写真を持ってきても無駄だ!! 我輩はこれから近辺捜査なのだ、会議はここまで!!」 と言って広間からいなくなった。 カメック婆もクッパの後を追いかけようと廊下に出るが、クッパは城の外へと消えた跡だった。
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