後書き(お礼と反省)

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後書き(お礼と反省)

 物語が完結致しました。ここまでお読み下さった方、本当にありがとうございます。  この小説は私が連載形式で書いた初めての物語でした。途中で調子を崩したりして完結までほぼ二年かかってしまいましたが、応援下さった方、お読み下さった方のおかげで完結に漕ぎ付けることができました。特に頂いたスタンプ、レビューやコメントは宝物です。お礼の返しようもないのですが、本当に大きなご恩です。  エブリスタだけでも膨大な数のファンタジー小説があり、面白い人気作品が他にいくらでもある中で拙作をお選び下さったことが、もはや筆者には不思議ですらあるのですが、これも何かのご縁とでも申しましょうか、とにかくありがたいということを言いたかったのでした。  本作は連載を前提に書き始めたことや体調不良もあり、他の作品以上にまとまりのない出来になってしまいました。書きたいネタは膨大にあったのですが、これを全部書くと五年くらいかかってしまい、それは流石に誰もお付き合い下さらないのではと気付き、切りのよい32話でいったん完結と致しました。未回収の伏線や無理にまとめた部分などが大量に残っているため、いつかどこかで整理出来たらなあと今は空想だけしています。  また最近、本作の上巻に「歴史・時代」のタグが付いていることを思い出し、これは詐欺だったかもしれないと反省しています…  書き始めの時期は色々なことが未定だったのですが、割とすぐに歴史ものの可能性を捨ててしまったため、この時期にタグを外すべきでした…結果的に、歴史ものを読まれる方には目も当てられない雰囲気小説となっております。  そして未だに悩んでいるのが、十馬のセクシュアリティに関する部分です。世間ではBLジャンルが栄えている一方で、そういった要素を避けられる方もいらっしゃるので、篭の女装や青治を書いたことで、貴重な貴重な読者様を失ってしまったかもしれないと、一人でうじうじと悩んでおります…  除外検索用のBLタグを付けることも考えましたが、一方で青治と十馬の関係は明確に定義されているわけでもなく、それはそれで詐欺に思えて今のところタグ設定はしておりません…  最近自分の加齢(できれば成長と言いたい…)を感じるようになり、自分が子供時代から少年期にかけて感じていた世界観のようなものを、忘れてしまう前に篭を通して書いてみようというのが、本作の目標の一つでした。ただの自己満足ではありますが、これを書くことができたのは、自分にとってありがたいことの一つでした。  以上を含め微妙な要素に溢れていたにもかかわらず読破くださったあなた様には、本当に感謝しかありません。  本作を書いている途中に色々ありましたが、連載中にエブリスタで賞を頂き、素晴らしい物書き様たちとのご縁ができたこともあり、とても思い出深い作品になりました。  後記まで随分長くなってしまいましたが、こんな呟きまで読んで下さった方がいらっしゃれば、本当にありがとうございます。  皆様が健康により良い日々を過ごされるよう、心からお祈り申し上げます。 2022年3月3日
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