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__私の片側の内面を雨が繕う__
愛する母の元へ通う
片側に流れる話に頷く
微笑み、楽し気に聞く
途切れる事の無い母の話
母を愛している
時々
頭の中で別の事を考える
心の平安を保つ
私は
私の心が堪え切れなくなる前に、帰宅する時間を告げる
母は一瞬、寂し気な表情を見せる
見送りながらも話し続ける
気を付けてお帰りと母は私を気遣う
明日、雨が降ったら、来ないかもしれないと私は伝える
雨の日は大変だから来なくて良いと母は私に言う
私は母を愛している
私は母を大切に思う
そして、
私の心の片側を、
私の隠し事を、
雨は、
ひと時、天上より降り注ぎ、
繕う
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