変態の見る世界

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変態の見る世界

 皆のコンプレックスを隠し、ないものねだりによる無益な争いを抑え、自分が自分であるための神の情け(白ブリーフ)。  目が合った。変態は深く頷き、白ブリーフの端に手を掛けながら微笑んだ。 「あい、やー……」  涙が溢れてきた。走馬灯のように蘇る思い出。長かったけど、これでようやく、変態の変態が変態たる変態(真理)に辿り着いた。 「おめでとう」  変態の穿く白ブリーフはまるで、快晴の元に干されている洗濯後の白ブリーフのようにキラキラと光り輝いていた。これが。  変態の見る世界なのか。 「ありがとう」  僕は今日、一皮剥けた。
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