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最終到達点的快楽感覚
「まさか、そんな……」
膝をつきうなだれていたが、やがて虚ろな目を僕に向け微笑んだように見えた後、泡を吹いて気絶した。形状を記憶した手。手足の芯はボッコボコに潰れていた。
「さぁ、次は貴様の番だ」
後ずさってしまう。この勝負に懸ける熱い想いと信念。
変態のプライドが見えた。
僕は意を決し手を入れた。ぬるま湯に浸かっているような手触りは一瞬でサウナへと変わる。そして水風呂との無限ループで起こる最終到達点的快楽感覚を脳が錯覚させられた。
「気づいたようだな、にわ」
禁断の果実を口にしたことによる罰。起源的なお話。
そうか。
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