ひかりのたまご-6

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でもそうなる前に、あの子は私のもとを去ったのだ。 一度でも会ってしまえば別れはもっとつらくなると、きっとわかっていて。 私はそっと目を閉じた。 (次こそは、出会おうね。それまで私も頑張るから……) 心の中で呼びかける。 あの子に届いたかどうかは、わからないけれど。 「……」 目を開けるとそこには、オレンジと群青のきれいなグラデーションが広がっていた。 -END-
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