過 去

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過 去

 あぁ、またこの時間がやって来てしまった。  小高い丘の上にある公園のベンチで、いつもそう思う。  もう何年も経つのに、この時間になると、いつも胃がキリキリと痛むんだ。頭をかきむしって、毛髪を全て抜いてしまいたい衝動に駆られる。叫びたくなる。  夕日によって赤く彩られる街並みを見ながら、毎日やりきれない想いが胸の奥から滲み出てくるのを感じて、僕は缶コーヒーを飲んでいる。いつもの甘ったるいヤツ。  夕日が沈むまでの十数分、そんな感情と戦いながら僕の一日は終わりを告げる。この戦いは、一体いつまで続くんだろう。  もう、死んでしまいたくなる。
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